2019年5月9日(木)から5月14日(火)の6日に渡り、赤羽岩渕病院を訪問されました。
ANA先生はポルトガルで家庭医学を専門にされていらっしゃいます。
家庭医療とは?
海外では「family doctor」と呼ばれますが、年齢や性別、臓器などにとらわれずに患者様の症状を全体的にみる考え方を指します。この度ANA先生が訪問された赤羽岩渕病院では外来の他、在宅診療も力を入れており、今回は日本での現状を理解していただくために訪問が実現しました。
訪問の様子
ANA先生より
ポルトガルは日本同様に超高齢社会ですが、制度が整っておらず、時代の変化に合わせた変革が求められています。日本も同じく超高齢社会ですが、ポルトガルと違って、そのような社会に対応できる制度が整っているかと思います。
私は日本での事例を見たいと思い赤羽岩渕病院の見学を希望致しました。
今回の見学では様々な医療のスペシャリストが関わり合って、仕事を円滑に行っていることが印象に残りました。
例えば、回診をする時には、医師や看護師の他、理学療法士、ソーシャルワーカー、栄養士といったスペシャリストがチームを組んで患者様を診て回っていました。
また、職員間の情報伝達がしっかりとされていて、病院全体の連携がうまくとれていることも印象的でしたね。
今回の見学は、私にとって学びのある印象的な経験でした。特に、訪問診療の見学では多くのことを学べました。例えば、患者様の自宅で診療することは、その患者様の生活状況などをよく知ることができるので、通常の診療よりも患者様について知ることができるのです。
ポルトガルでも、ファミリードクターは、病院と患者様の家の両方で診療を行うのですが、訪問診療を専門とされる医者がいれば、そのかかりつけ医の大きな助けになるかもしれません。