
医療法人社団福寿会
看護部長 西原 まり子
みらいリハビリテーション病院は、2025年6月の開院以来、多くの患者さん・ご家族・地域の皆さまに支えられながら歩んでまいりました。あらためて、心より感謝申し上げます。
私たち看護部は、病院のミッションに基づき、
「ひとり一人がその人らしく暮らせるように、患者さんの想いに寄り添った質の高い看護・介護を実践すること」
を使命として掲げています。
開院からの時間の中で、患者さんの“想い”に寄り添いながら歩むことが、どれほど回復への力を引き出す支えとなるのかを日々実感しています。身体の回復だけでなく、心の回復、そして生活の再構築──そのすべてを支えるのが、看護・介護の力です。
私たちは、“リハビリを通じて、人の想いを再び灯す”という「リハマインド」の理念のもと、患者さんご自身だけでなく、そのご家族の想いにも耳を傾け、共に悩み、共に喜びながら歩みを重ねています。ときに不安や戸惑いを抱えるご家族の気持ちに寄り添い、共に歩み、共に支え合う姿勢を大切にしています。
多職種がそれぞれの専門性を活かしながら、患者さんお一人おひとりの“その人らしい暮らしの再構築”を目指して連携しています。
看護はそのチームの要として、多職種の専門性をつなぎ、協働の力で患者さんの回復を支える存在でありたいと考えています。
私たちは、同じ想いを共有し、学び合いながら共に成長できる仲間を大切にしています。
患者さんの笑顔を支えるためには、私たち自身が希望を持って、自分らしく輝ける環境が欠かせません。
そのような職場づくりも、看護部の大切な使命と考えています。これからも、地域に根ざし、信頼され、選ばれる病院であり続けるために、職員一丸となって努力を重ねてまいります。
当院の看護部は、患者さんとご家族の“これからの生活”を見据え、リハビリテーション看護の専門性をもって寄り添います。発症や手術などの急性期を経て入院された患者さんに対し、早期から多職種が連携し、身体機能だけでなく生活全体の再構築をめざして支援を行っています。看護師は、日常生活のあらゆる場面をリハビリの機会と捉え、観察・判断・ケアを通じて“自分らしく生きる力”を引き出す役割を担います。医師、看護師、リハビリ専門職、管理栄養士、ソーシャルワーカー、看護補助者などが、それぞれの専門性を持ち寄り、チームとして患者さんの生活再建を支えています。
ピクトグラムを用いて患者さん、ご家族と一緒に短期・長期目標を決める
私たちは、「生活そのものがリハビリである」という視点を大切にしています。回復期リハビリテーション病棟では、リハビリ専門職が行う訓練だけでなく、日常生活そのものがリハビリの場です。食事・入浴・排泄・更衣などの生活行動を、看護師と看護補助者がチームで支え、リハ訓練での“できる”から、病棟での“している”へとつなげます。日々の生活場面を通して、学びと実践を繰り返す支援を行う――それが、私たちの看護です。
看護補助者による入浴介助
利き手を変えても自助具を用い、自分で食事を食べられるように支援する
私たちは、ご家族を“ケアを担う大切な存在”であると同時に、ともに支え合うパートナーと考えています。大切な方が病気や障害をもつことは、ご家族にとっても大きな変化です。その不安や戸惑いに寄り添いながら、退院後の生活だけでなく、病棟での時間をともに過ごすなかでも、ご家族が安心して関われるよう支援しています。看護師、リハビリ専門職、ソーシャルワーカーなど多職種が連携し、患者さんとご家族の“これから”をチームで支えています。
患者さん、ご家族とご自宅で内服管理ができるよう訓練
利き手が変わっても自助具を使用し自分でできるようになる
私たちは、リハビリテーション看護の専門性を生かし、患者さんやご家族、そして多職種との“つながり”を大切にしています。看護師は、療養の場と地域、リハビリの現場と生活の場、そして患者さんとご家族を結ぶコーディネーターとして、確かな関わりを重ねています。これからも、さまざまな“つながり”を紡ぎながら、患者さん、ご家族の“これから”を支えていきます。
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